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てくてく魚沼暮らし~「絵本の家ゆきぼうし」に行ってみた

暇さえあれば図書館にいた子どもの頃。
現実では体験できない無人島での冒険ものや、探偵ものの本に夢中になりましたが、ジャンルを問わず好きだったのが、おやつや食事が出てくる場面。
有名な「ぐりとぐら」のカステラ、「エルマーの冒険」に出てくるピーナッツバターとゼリーのサンドイッチ、「からすのパンやさん」のさまざまなパンの数々。
今もなお食べることが大好きな私の食欲は、絵本で形成されたものだと思っています。
そんな本好きの私が、魚沼市に来て一番感動したのが「絵本の家ゆきぼうし」
絵本を数千冊所蔵する私設の図書館と聞いて、驚くしかありませんでした。
今回はゆきぼうしの魅力をさらに探るべく、行ってきました。

 

絵本の家ゆきぼうしを訪ねる。

 

魚沼市大倉(旧守門村)に向かう途中、左手側に見える茶色い外壁の大きな家がゆきぼうし。
一見普通の家なので、初めは気づかずに通り過ぎてしまうかも…

一階は、ギャラリーとセルフで楽しめるお茶が用意されています。
日常の喧騒を忘れ、一日どっぷりとゆきぼうしに居たい。
そんな気持ちにさせてくれる雰囲気と心遣いがあります。
今回のギャラリー展示は、ゆきぼうしのスタッフを務める市井希さんの、今年度カレンダーの原画展でした(市井希さんのインタビュー記事はこちらからどうぞ)


優しいタッチのいのししが可愛く、購入を検討しましたが、すでに売り切れてしまったとのこと。
そうですよね。もう6月も終わりですからね…

2階に上がると、お待ちかねの絵本の蔵書がずらり。
柔らかな日差しが入り込む大きな窓、ごろごろしても怒られなさそうな空間。
うーん、一日ここに居たい…

手作りの布絵本も置いてあり、子どもも大人も飽きません。


窓から外を見渡せば、整備が行き届いた「フーのきの森」が目前に。
ハンモックが下がり、手製のブランコが設置された森の中に入れば、マイナスイオンに癒されること間違いありません。

 

建物と森を合わせて広大な敷地となりますが、ここは私設の図書館。
ゆきぼうしの立ち上げや運営について、絵本の家ゆきぼうし代表で絵本専門士の大平光代さんにお話を伺いました。

 

ーゆきぼうしが設立されたのはいつ頃なのでしょうか

ゆきぼうしは1995年8月6日に、大塚中・千恵さん(おじさん・おばさん)夫婦が「花には太陽を子どもらには平和を」と願い、広島平和記念日と同じ日に誕生しました。
子ども達は安全なところですくすくと育たなければならない。そんな気持ちだったと思います。
新潟市に住んでいたお二人ですが、おじさんは元気な頃から守門を訪れていました。
パーキンソン病を患って仕事を辞めた後、守門に来てゆきぼうしを立ち上げました。
その頃おばさんはまだ小学校の先生でしたが、少し早く仕事を辞められて、ゆきぼうしの館長としていらっしゃいました。
ゆきぼうしの隣にはお二人が住む山荘があり、ゆきぼうしを開設する前から子ども達を呼んで夏場にキャンプや自然観察など2~3日泊まって山や川で遊ぶプログラムを行っていました。

 

ーゆきぼうしは私設の絵本図書館ですが、95年設立とかなり長い間運営されていますね

今年で24年目でしょうか。
現在は約9000冊の蔵書となりました。
ゆきぼうしの活動に賛同してくださる多くの方々から賛助会費で支えて頂き、ボランティアの皆で、知恵や力を出して運営が出来ています。

 

ー大平さんはどのようにしてゆきぼうしの運営に関わり始めたのでしょうか

最初の頃はゆきぼうしの利用者でした。
私は91年に守門村に嫁いできたのですが、95年に新聞にゆきぼうしの事が載り、近くだから行ってみようと、そんな感じでした。
他に運営に携わるスタッフも、最初はみんな子どもを連れて来る利用者だったんですよ。
そこから少しずつ手伝うようになり、今では15名のスタッフとなりました。
おばさんから運営を引き継ぐのが2015年の春の予定だったのですが、2014年の年末におばさんが体調を崩され、徐々に変わっていきました。
準備もほとんど無いままでの突然の交代で、夢中で取り組んできた5年です。

 

ーゆきぼうしではどのようなイベントがありますか?

毎年開催しているイベントとして「夏休み森の絵本村」と「木の実探検」があります。
絵本村は、以前は近くの施設を借りて大々的に行っていたのですが、今はゆきぼうしとフーの木の森という場所を活かしたイベントになっています。
二日間に渡って開催されるのですが、一日目は前夜祭、二日目はスタンプラリーやお話会、模擬店、ライブなど楽しみがたくさんあります!
他にも、昨年から土日にミニイベントを開催するようになって、今年は絵本のカバーでペーパーバックを作るワークショップや、フーの木の森を活かしたネイチャーゲームなどを行いました。
ゆきぼうしが開いている間は、毎月第四日曜日を作業の日と決めていて、ボランティアが集まってフーの木の森の手入れや、草刈り、花壇づくりなどを行っています。
作業が終わったら、カレーやスープなどを作って皆で食べるのですが、みんなで食べるご飯は美味しくて、それを楽しみにしているというのもあります。

ー先日、知人がSNSでゆきぼうしに来ていたことを載せていました。
 子ども達にとっては本当に楽しい場所だと思います。

昨年度は普通入場者(団体除く)の方が増えました。
ホームページやSNSの効果もあるのかなと思います。
ゆきぼうしの開館は基本土日ですが、平日も利用したいということを事前に伝えていただければ、可能な限りスタッフで対応したいと考えています。
現在も、市内外の幼稚園・保育園の遠足で利用していただいたり、魚沼市内のママサークルの方々にも月一度利用していただいています。
森もあって、ちょうどよく遊べるのですよね。
また、市内の保育園、こども園にはお話会に行っている時もありますし、子育ての駅かたっくり
にも毎月テーマを決めて絵本を貸し出しています。

ー市内の色々な場所でゆきぼうしに関わる機会はありそうですね。
 最後に伝えたいことはありますか?

スタッフで関わっている方は、不思議と移住者の方やお嫁に来た方が多くいます。
移住される方もぜひ、親子で利用して利用していただきたいと思います。
団体で利用をお考えの方は、ぜひご連絡ください。

 

ーありがとうございました

絵本専門士とは(独)国立青少年教育振興機構が認定する、絵本に関する高度な知識、技能及び感性を備えた絵本の専門家とのこと。
子どもの読書離れを防ぐ意図があるとのことですが、お話を伺うと、資格取得もかなり大変そうで、新潟県内でも10人といないそうです。
そのような専門知識を持つ大平さんと、子ども、絵本、自然が好きなスタッフの方々がいるゆきぼうし。
子どもも、かつて絵本好きであった大人もぜひ一度訪れて欲しい場所です。

 

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絵本の家ゆきぼうし

住所:新潟県魚沼市須原5192-1
TEL・FAX:025-797-2330
お問い合わせ:090-2307-6854
Mail:yukiboushi@forest.ocn.ne.jp
開館日:土曜日・日曜日(祝日は休館・冬季休館あり)
開館時間:10:00~16:00
ホームページ:http://yukiboushi.com/
Facebook:@yukiboushi
貸し出しのやくそく
ゆきぼうし案内(表)
ゆきぼうし案内(裏)

 

てくてく魚沼暮らしでは、暮らしの中で気になるヒト・コト・モノに注目し、「魚沼に暮らすってこんな感じ」をお届けします。