Interviewインタビュー

移住者インタビュー(多田勝也・真里)

似たもの夫婦は仲良し夫婦。
人と人との繋がりが、「出会い」という実を結ぶ。

 

ー真里さんが魚沼に移住したきっかけを教えてください

今から17年くらい前、私の両親が転勤で小出駅近くに住み始めたのをきっかけに、
18きっぷを利用して魚沼に遊びに来るようになりました。
両親は7年くらい住んでいたと思います。
駅から徒歩でスキー場に行けるとか、埼玉では考えられないロケーション!
埼玉の実家より、よく遊びに来るねと両親に言われてました(笑)
観光には来ていたけど、その頃は魚沼に住もうなんて思ってなかったです。

 

ー勝也さんは、もともと農業を?

いやいや。
俺は高校卒業してからずっと神奈川県にある自動車工場で、工場内のメンテナンスをする仕事をしてた。

 

ーUターンされてきたとは知りませんでした

 

親は3年で戻ってくると思ってたみたいだけど、仕事があるし、帰るきっかけもなかったしね。
ただ、ここで死にたくないとはぼんやりと思ってた。
死ぬなら田舎がいいと。

戻るきっかけになったのは、親が年金をもらう歳になったことが一つ。
でも、まだまだと思ってしばらくは仕事を続けていたけど、働いていた工場の社員寮は入れる期間が10年と決まってて、
いよいよ出るってなった時、ぶっちゃけ他のアパートに移る貯金もなかったし、敷金・礼金ナニソレ?みたいな感じで。
じゃ、帰ろっかなーみたいな。

 

ー軽いですね(笑)

4月に辞めて帰ってきて、大型、大型特殊、あと二輪の免許もとった。
 バイトしたり、その年の冬は除雪隊に入ったけど、仕事が辛くてね。
これは来年続けられないぞと、翌年からは派遣で違う仕事をしたりと色々しているうちに中越地震が起こった。
その後も知り合いの大工さんのところで働かせてもらいながら冬は除雪をしてたけど、大工さんが高齢で仕事を辞めるってなったのと、
実家がまかってる田んぼが増えてきて、じゃあ農業やるかと平成23年頃に専業農家に。
改めてわかったのは、会社員を辞めた人がフリーの仕事をし始めると、会社員には戻れない。
組織の中に戻れないんだよね(笑)

 

ーそんなお二人が出会うきっかけになったのは?

真里

魚沼に住んでた両親は、須原スキー場や寿和温泉など守門・入広瀬地域にも遊びに行っていて、
その際に「絵本の家ゆきぼうし」のおじさん、おばさんと母が出会い、母がスタッフになったことで私も「ゆきぼうし」に通うようになりました。
両親はその後転勤で魚沼を後にしましたが、私はと言えば、その頃やさぐれていたのもあって(笑)埼玉の里山をたくさん歩きに行ってました。
ある時、里山だと思っていたところが私有地で、所有者の方に怒られた時に「ああ、自由に歩ける里山は無いのか!」と思ったら、「あ!ゆきぼうしのフーの木の森がある!」って。
おばさんには気軽に遊びに来てって言われていたし、その頃はフリーでデザイナーの仕事をしていたので、おばさんたちの山荘に遊びに来る方々を迎えるお手伝いや、ゆきぼうしのお仕事をちょっとだけ手伝っていたんですけど、せっかくお金をかけてきているし、一度来たらまとめて色々やりたいと思っているうちに、最初は1泊2日だったのが、3泊4日になって、1週間、2週間とだんだん滞在期間が延びていって…
おばさんにもこっちに暮らさない?と言われることもあったし、自分はフリーで身軽だから仕事はどこでもできるって思い始めました。
そうなると、妙齢だった私を色々と心配してくれたおばさんやスタッフがいて…
実は、ゆきぼうしのボランティアスタッフの中に多田の姉がおりまして、多田より先にお姉さんと知り合っていたんです。

 

勝也
ある日突然、買い物行く途中に姉から電話が来て、
「今ヒマ?今からゆきぼうしにお茶しに来ない?」って。
まず、ゆきぼうしを知らないし(笑)
それで道順を聞きながら向かうと、おじさんとおばさんと、姉と真里がいました。

 

真里
おばさんはキューピットで、今までも何人か教え子の方が魚沼の人のお嫁さんになっていたりしたんです。
こちらに良く遊びに来ているなら、魚沼も嫌ではないんでしょって(笑)

 

勝也
それから付き合い初めて。

 

真里
今度は、私のアパートが契約更新で、住み家問題が浮上しました。
どうせなら魚沼に住んでしまおうと市営住宅や色々見て回りましたが、結局今住んでいる家に落ち着きました。

 

勝也
その年の秋に両家に挨拶して、今年で結婚6年目になりました。

 

移住を考えている方と、魚沼に帰ってこようと思っている方に一言ずつお願いします

真里
関東からだと、魚沼は思っているより遠くありません!
新幹線駅も近いし、車でも来られます。
私の周りの人の話を聞いていると、東京は日帰りで行く場所。
抵抗なく来てみてください!

 

勝也
帰ってきたら帰ってきたで楽しい
濃密なコミュニティもいずれ良くなってくる。
隣に住む人がわからないより、「お前昨日家にいなかったろ」って他意なく言われる方がいい。
帰る場所があるっていいよ

 

ーありがとうございました

 

インタビュー中、終始笑いの絶えない多田さんご夫婦。
多田さんの両親が魚沼に転勤にならなかったら。
勝也さんが、新しいアパートを見つけて引っ越していたら。
この出会いは無かったのかもしれません。
いずれにせよ、魚沼に戻った理由と魚沼に来ることになった理由が
二人とも住居問題というところに、似たもの夫婦の縁を感じました(笑)

 

 


  
多田勝也(ただかつや)
高校卒業後、神奈川県にある自動車工場のメンテナンスの仕事に13年間従事。
Uターンし、大工仕事や除雪の仕事をしながら農業を本格的に開始。
こめ、つくります。ーそしておとどけしますー」の生産担当として、サイト運営や東京でマルシェの出店など、販路も独自開拓中。
魚沼に帰ってきて14年。

 

多田真里(ただまり)
埼玉県出身。
フリーのデザイナーとして活躍していた頃、「絵本の家ゆきぼうし」と勝也に出会い、縁あって魚沼で結婚。
現在はデザイナーとしての仕事の他、ゆきぼうしのスタッフとして運営に携わる。
こめ、つくります。ーそしておとどけしますー」の販売担当として、サイト運営や勝也と共に東京のマルシェに出展中。
魚沼に移住して5年。

 

ごっぽ(メス・1歳半)
二人の愛猫。
甘噛みがけっこう痛い。
とっても癒されます。